【23卒】インターン選考|通過率が上がるエントリーシート(ES)の書き方

インターンシップ エントリーシート(ES) 書き方

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インターンシップのエントリーシート(ES)は就活生にとって初めてESを作成するタイミングであるため、はじめは苦労する方も多いと思います。私もそうでした。「学生時代頑張ったことや、自己PR、志望動機なんて何を書けば良いんだ、、、」と思っていました。しかし、インターンシップのエントリーシート(ES)選考ほど、準備や書き方で決まるものはありません。言い換えると、インターンシップESは準備次第で通過率は大きく上がります。今回はインターンのエントリーシートの書き方について、私の就活生時代と、元ES審査側の立場にいたものとしての経験から、コツをまとめました。

インターンシップESと採用本選考のESで企業の目的は違うのか?

最初に結論から言います。インターンシップと本選考で企業側の目的は変わりません。一般的には、インターンシップは、企業の魅力を知ってもらうために職業体験という認識の方が多いと思います。しかし、私が就活生時代および今の面接官として経験から、インターンシップが事実上の本選考だったり、インターンシップ参加者は本選考が優遇されるということは当然のように見られます。例えば内定先の企業にて、インターンシップ参加者の数を内定者同士で数えていた際、なんと内定者の3人に1人がインターンシップ参加者でした。そのため、インターンシップESも、採用選考の一貫と考える方が自然です。

また、企業の認知や魅力を伝える目的で、職場体験としてインターンシップを開催する企業もあります。例えば、「ガツガツした体育会系の人や、データサイエンティストにもうちの魅力を知ってほしい!」という、就活市場において価値が高いとされる人々向けのインターンシップです。ターゲットが明確なインターンシップは、ES、WEBテスト、面接といった選考のハードルが非常に高いことが特徴です。

外資系企業やベンチャー企業は、インターンシップが事実上の本選考であることが一般的です

インターンシップ開催の目的

インターンシップESと採用ESの違い

インターンシップの本選考について、企業側のスタンスの違いをお伝えしました。では、インターンシップESと本選考ESでも内容は同じなのか?について説明します。こちらについては、結論から言うとインターンシップESと本選考ESには違いがあります。インターンシップESの提出時期に本選考ES用の対策をしてしまうと通過率の観点で少しばかり不利になる可能性があります。

それぞれの違いについて説明いたします。

インターンシップ エントリーシート(ES)は文字数が少ない

インターンシップESは採用本エントリー後のエントリーシートを比べて、文字数が少なく、一般的には、200~400字です。そのため、簡潔に分かりやすく伝えることが重要となります。

インターンシップ エントリーシート(ES)は一般的な設問・質問が多い

インターンシップESでは、一般的な設問、例えば

  • インターンシップに対する志望動機
  • 学生時代頑張ったこと
  • 自己PR

などが多いです。そのため、インターンシップESは一度作成をすると、他企業の応募の際にも使うことができる機会が増えます。ただ、ここで注意をした方が良い点があります。一度ESを作成したらそれで完了、という事は避けましょう。自分で見たり、友人に見てもらったりして、何度も書き直しをしながらESの質を高めていくことで、質の高いESを目指すことが重要です。(私も、自分が書いたESは完璧だと思って友人に見てもらったら、全く理解されなかったということがありました;;)

 企業の志望動機ではなく、インターンシップの志望動機が聞かれる

企業の志望動機は聞かれません。その代わり、インターンシップに対する志望動機や、インターンシップに参加して実現したいことについて聞かれるケースが多いです。インターンシップESの志望動機は、後述する企業研究を行うことで、より通過しやすい書き方になると思います。

志望動機の書き方や例文を知りたい方は次の記事も参照ください。

 エントリーシート(ES)の書き方に慣れていない学生が多い

就活生にとって、インターンシップのES提出の時期は、まだESの書き方に慣れいない方が多くいます(そのため、私もエントリーシートを審査する側になってから読む事に苦労することがありました)。

この記事を読んでいる方にってはチャンスです。インターンシップ エントリーシート(ES)は書き方を整えるだけでも、通過率が大幅に改善しますESの書き方については、後述するインターンシップ:エントリーシート(ES)の書き方を読んでみてください

インターンシップESでよく聞かれる質問10選

インターンシップのエントリーシート(ES)では、主に次の4項目について聞かれます。

①過去の取り組みに関すること(例:学生時代頑張ったこと)、②インターンシップの志望動機、③自己PR関連(自己アピールをしてください)、④将来やりたいこと、という順に聞かれます。

インターンシップESでよくある設問
インターンシップESでよくある設問10選
  1. 過去の取り組みに関すること
    • 学生時代に頑張ったことを教えてください
    • 過去の取り組みについての失敗談と、そこから学んだことを教えてください
    • これまでで困難だと感じたことと、それをどう対応・解決したのかを記載してください
    • これまでの成功した体験と、その理由について記載してください
  2. インターンシップの志望動機
    • 当社のインターンシップの志望動機を記載してください
    • △△業界に興味をもった背景を教えてください
    • 当社のインターンシップに参加して、知りたいこと、取り組んでみたいことを記載してください
  3. 自己PRに関すること
    • 自由に自己アピールをしてください
    • ご自身の強みと、それを活かした取り組みについて教えてください
  4. 将来やりたいこと
    • 3年後に取り組みたいことについて教えてください

インターンシップ:通過率が上がるエントリーシート(ES)の書き方

エントリーシート(ES)の書き方として最も重要なことは、誰が見ても分かりやすいESを作成することです。背景に、企業の人事担当者をはじめインターンシップESを審査する立場の人は、延べ1,000通以上のエントリーシート(ES)を確認することとなり、1通あたり30秒程度しかチェックをされません(私の知り合いの人事担当者はインターンシップESを読むために土日出勤をするほどの通数が来ます)。よって、読みにくいインターンシップESだと、論理的で分かりやすく書いていないとされ、読まれずに落とされるケースなんかもあります。

インターンシップのエントリーシート(ES)提出の時期は、まだ周りの学生が書き方に慣れていないことも多いです。よって、インターンシップ選考の時期はエントリーシートの書き方を整えるだけでも、通過率が大幅に上がります。通過しやすくなる書き方と、その例文についてご紹介いたします。

インターンシップESの書き方:学生時代頑張ったこと編(例文)

インターンシップのエントリーシート(ES)の書き方として、まずは一番よく聞かれる「学生時代頑張ったこと」の書き方を紹介します。次の図に沿って作成をすることで、劇的に分かりやすくなります。ここでは、結論を最初に書く、ということが最も重要です。理由として、その人自身が取り組んだ内容と、その成果が一目で分かり、伝えるべきことの半分以上が最初の一行に凝縮されるためです

  1. 結論:取り組んだことと成果(数値や表彰等、客観的に評価できるものがあるとGood!)
  2. 直面した問題
  3. 問題に対する行動
  4. 取り組んだ成果
  5. 取り組みから学んだこと
例文:学生時代頑張ったことのエントリーシート(ES)書き方例

結論:△△団体の代表として主催する学習大会の参加率を30%から60%に向上した。

直面した問題:所属する△△で開催する学習大会は、団体員の参加率低下が問題であった。

問題に対する行動:私は明確な目標がないことが原因で、部員の学習意欲が減少していると考えた。そこで各部員ごとに目標を設定し、合格者を表彰する仕組みを導入した。

取り組んだ成果:これにより各部員の達成したい目標と期限が明確になり、学習意欲が向上した。また競争意識が生まれたことでさらにそれが高まった。

取り組みの学び:その結果、活動参加率・参加者数が2倍になった。この経験を通してチームとして明確な目標を共有することの重要性を学んだ。

「学生時代頑張ったことの書き方を知りたい」「ガクチカがない、作り方を知りたい」方は次の記事も参照してみてください。

インターンシップESの書き方:志望動機編(例文)

インターンシップのエントリーシート(ES)の書き方として、次はインターンシップの志望動機の書き方を紹介します。ここでも、結論から書くことで、分かりやすい文章になります。次の構造に沿って作成をすると良いです。

  1. 結論
  2. 結論に至った理由
  3. 理由を裏付ける具体例
  4. 結論を再度繰り返す

インターンシップのエントリーシート(ES)の例文は次の通りです。結論→補足という順に記載をすることで、相手から見て非常に分かりやすくなります。

例文:「コンサルティング業界を志望する理由」エントリーシート(ES)書き方例

結論:コンサルティング業界に身を置くことで、最も早く成長できるため、興味を持ちました。

結論に至った理由:私はキャリアにおいて、自ら事業を立ち上げ、経営することを目標においています。大学2年次のアルバイトにおいて、新規事業の立ち上げに携わりました。この経験から、キャリア目標の達成に重要なことは実践であると感じました。

理由を裏付ける具体例:コンサルティング業界では、多分野における経営戦略立案、プロフェッショナリズムを経験・実践できます。他業界より早い速度での成長が見込めると考えます。特に、貴社では新規事業立ち上げに特化したXXというグループがあり、新規事業創出に強みを持っている貴社での経験は貴重であると考えます。

結論を再度繰り返す:将来の事業立ち上げという目標に対し、XX業界、貴社は私が最も良い経験ができる場と考え、本インターンシップに応募しました。

この構造は社会人になってからも重要です。報告書等において結論ファーストでない、根拠がないと叱られます笑。

インターンシップ:エントリーシート(ES)の攻略法

企業が求める人材と自身の強みが一致するところをアピール

企業の採用HPでは、「求める人物像」を掲載しているところがあります。また、求める人材像が載っていない場合でも、企業理念や行動指針等を企業HPで掲載している企業は多くあります。これはその企業に属する従業員の最も重要な価値観であり、それに近しい価値観や強みをもった学生を企業は求めています。

インターンシップESにおける書き方として、企業が求める人材像と自身の強みが一致するポイントをアピールしましょう。企業が求める人材像に近しい自分をアピールすることが重要です。

インターンシップESのアピールポイント

学生時代頑張ったことを用意する

学生時代に頑張ったことは3つほど用意できると理想的です。

  • ご自身の強みを活かして成果を挙げたこと
  • リーダーシップで周りを巻き込んみ成果を挙げたこと
  • 他人からみても困難だと思われることを乗り換え、成果を挙げたこと

共通して重要な点は、成果を挙げたことをアピールすることです。

インターンシップの志望動機を用意する

企業側はインターンシップにおいて「関心が高い」学生を優先して通過させます。ここでは、応募した会社の志望動機でなく、「インターンシップの志望動機」を用意することがポイントです。

インターンシップESの段階では、

  • 自分の強みを活かせるインターンシップであること
  • 自分の将来の目的から、インターンシップに参加したい理由

をアピールすることに注力しましょう。たとえば自分の実体験に基づいて、業界・企業・業務に関心のある理由を記載すると、興味や関心がより伝わりやすくなり、説得力のある志望動機になります。

インターンシップ志望動機

また、インターンシップESの志望動機の作成前に、企業研究を行いましょう。より企業への理解が深まり、説得力のある志望動機が書きやすくなります

インターンシップES前の企業研究の方法

 企業の決算説明資料や、IR資料を読む

周りの就活生よりも踏み込んだ企業研究を行い、インターンシップ面接を有利に進めるために、企業の中期経営計画書、IR情報や決算説明資料も読んでおきましょう。資料をみることで、

  • 売上高が大きい主力の事業は何か
  • 3年後までに企業が実現したいことは何か
  • その企業が今後注力していきたい事業は何か

など、採用HPだけに載っていない情報収集をすることができ、その企業が求める人材像を具体的にイメージすることができるようになります。インターンシップ当日の内容も、中期経営計画書に載っているトピックであることが多いです。

インターンシップ応募先企業にOB訪問する

インターンシップESの提出前の時期では、OB訪問まで行って企業研究をする方は少ないと思います。一般的には、「インターンシップ参加後、本選考前にOB訪問」という方が大多数です。しかし、私が就活を通じて感じたことは、その逆、「OB訪問→インターンシップのES作成→インターンシップに参加」の順で進めた方が就活生にとってメリットが大きいことです。

インターンシップESの提出前にOB訪問をすることは、次のようなメリットがあります。

インターンシップ面接前にOB訪問をするメリット
  • OB訪問が集中する時期ではないため、OBやOGと会いやすくなる
  • 企業の社風や働く人についてイメージが深まり、より具体的な志望動機を言えるようになる
  • 結果として、インターンシップ面接の合格率が上がり、インターンシップ参加中に、自分を効果的にアピールできる

インターンシップ エントリーシート(ES)作成後・提出前の添削ポイント

インターンシップのエントリーシート(ES)の作成が一度終わっても、まだ提出をしてはいけません。文章を読んでみると論理的でなかったり、他人に見せてみると分かりにくい等、ESには自分では気づかない落とし穴があります。

そのためにも、インターンシップのエントリーシートは提出締め切り前に作成するのではなく、締め切り1週間前等余裕をもって作成をしておきましょう。エントリーシート作成後にチェックする項目を以下に記載します。

他人から見ても伝わる内容か

自分がつくったエントリーシート(ES)について、自分の事を書いているため、他人から前提や背景が欠けていることがよくあります(私はよくありました;;)。エントリーシートを作成したら、友人等に見てもらいましょう。自分だと改善しにくいESですが、他人から見てもらうことによって、伝わりやすい書き方等の視点を身に付けることができるようになります。人に見せることを恥ずかしがらずに行ったほうが良いです笑。

誤字・脱字がないか

社会人になると、驚くほど誤字脱字が指摘されます。誤字脱字が多い人は、注意力が足りていない、細かいところまで気を配ることが苦手な方という印象をもたれてしまいます。エントリーシート(ES)の記入後には、誤字脱字がないかチェックをしましょう。Webであれば、文章校正ツールを使うことで効率的に添削ができます。

「です・ます調」と「だ・である調」を統一する

インターンシップ時期のエントリーシート(ES)でよくあるのが「です・ます」で終わる文と「だ・である」を混在させてしまうケースです。これは誤字脱字と同じくらいやってはいけないことなので、統一できているかチェックしましょう。

エントリーシート(ES)が指定する文字数の8割以上を埋める

目安は指定する文字数の80%以上を埋めることです。あまりに余白が多いと、「関心が低い」「伝えることが少ない」とマイナスの評価になってしまいます。エントリーシート(ES)を記載する際、指定する文字数の倍程度の文章を書いて、添削しながら指定文字数に合わせるという書き方が理想です。

インターンシップ エントリーシート(ES)に通過したら次は面接

先にも述べましたが、インターンシップのエントリーシート(ES)選考は、準備や書き方で周りとの大きな差がつきます。十分に企業研究を行い、企業が求める人材像と自分の強みが合うポイントをアピールし、分かりやすいエントリーシートを記載することで、自信をもってESを提出できるようになります。

インターンシップのエントリーシート(ES)を通過したら、次は面接です。インターンシップ面接の攻略の方法についても以下にまとめております。ぜひ参考にして面接選考も突破しましょう。

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