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>>【元採用担当が語る】使わないと損!おすすめ就活サイト<<
こんにちは、にゃんタロスです。普段は外資系企業で働いています。過去には、エントリーシート(ES)の審査や、面接官等、採用の仕事もしていました。採用選考において「自己PR」は「自己紹介」とセットで、ES・面接だけでなく、履歴書でも聞かれます。そのため、絶対準備が必要な項目の一つです。
このページでは、
- エントリーシート(ES)や履歴書の「自己PR」の書き方
- 面接での「自己PR」話し方
を、すぐに使えるよう例文付きで紹介します。また、元採用担当者としての視点から、企業から評価される「自己PRのエントリーシート(ES)での書き出し方や、書き方」を紹介いたします。そして、面接での自己PRの答え方を紹介します。
さらに「通過する自己PRの作り方、自己PRの候補」「自己PRのダメな例と特徴」についても説明していきます。
企業が自己PRで評価する5つのポイント
企業の求める人材像と合うか
ほどんどの企業は、ビジョンや経営理念があります。そして、採用計画時に、企業のビジョンにもとづいて、求める人材像を設定していることが多いです。エントリーシート(ES)を審査時や、面接の時に、学生の「自己PR」から「なぜその強みなのか」「自己PRの根拠となる行動の動機」を聞き、自社の求める人材像一致するかを確認します。
「自己PR」での強みを自社の業務に活かせるか
企業が採用でES・面接選考を行う理由の一つに、入社後に活躍し、高いパフォーマンスを出せることができるかどうかを見極めることがあります。そのため、自己PRを行う前にその企業の業務内容を知り、自分の強みの中から仕事に活かせそうなポイントをアピールすることが重要です。
企業ごとに活かせる強みは異なります。自己PRの内容を一度作成したら、それを使いまわしてしまうことは、要注意です。例えば、自己PRとしてリーダーシップや行動力が求められる企業への採用面接で、「私の自己PRは傾聴力です」と言っても、評価ポイントは少ないでしょう。
企業が求める人材像に人材像に合わせて、自己PRを行うことが重要です。
性格や人柄が自社の社風と合うか
企業はES・面接時において学生の能力を見るだけでなく、性格や人柄も評価しています。学生団体や部活・アルバイト先等の組織間でも文化の差があるように、企業間にも社風の差があります(企業間の社風の差は、就活生が思っている以上に大きいです。私は2度転職をしていますが、そのたびにガラっと変わりました)。そして、社風が合う、合わないによって社員のパフォーマンスは大きく変わります。そのため、自社の社風に合うかどうかをESや面接で確認します。
企業はエントリーシート(ES)や面接で「自己PR」を評価する際、そこから導き出せる”人となり”を見て、自社の社風と合うか評価をします。
論理的思考力・分かりやすく伝える力があるか
社会人になってから、どの業界でも求められる汎用的なスキルが「論理的思考力・分かりやすく伝える力」です。そういった背景もあり、企業が自己PRで評価する上で、論理的思考力のポイントは高いです。また、学生がアピールする自己PRは、社会人の基準からみるとどんぐりの背比べであり、エピソードで差別化を狙うことが難しい背景もあります。なので、自己PRのエピソードに自信がなくても問題ありません!論理的で、かつ分かりやすい説明ができていればOKです。
内容・エピソードが具体的であるか
自己PRの書き方として、内容やエピソードを具体的に書くことで、信頼性が増し、納得感のある自己PRとなります。自己PRを審査する側の立場だと、エピソードを聞いている時に「この学生の自己PRは本当に忍耐力かな?実は行動力ではないかな?」と思うことがしばしばあります。
自己PRとセットで紹介するエピソードを具体的に「どのサークル・アルバイトで」「どんな取り組みで」「どう強みを活かしたのか」を可能な限り詳しく書くことで、相手にとってイメージしやすい書き方を心がけましょう。
これで完璧!自己PRの書き方大全
自己PRは、次のフレームワークに沿って記載をすることで、各段に分かりやすくなり、結果として通過率が上がります。
特に重要なのは「自己PRの書き出し方」
自己PRで重要なのは「書き出し」です。なぜか?
就活の倍率は、人気企業だと100~1,000倍とも言われています。採用担当は、多くの応募者のエントリーシート(ES)・履歴書を短時間で審査する必要があります。そのため、ESや履歴書の自己PRの書き出しの部分で、採用担当が「求める人材像に合っている」と思ってもらえることが重要となります。
短い時間で大量のES・履歴書を審査する中で、自己PRの書き出しが「分かりにくい」内容だと、読んでもらえず、不採用となってしまいます。そこで、自己PRの書き出しでは、結論を端的に伝えると伝わりやすく、続きを読んでもらえるようになります。結論とは、「自分の強み」と、「強みを活かしたエピソードの成果」の2点です。「私の強みは行動力です。行動力を活かし、イベントの集客数を昨年の1.5倍に増やしました。」などが書き出しの例です。
私が過去にESを審査していた時、多くの学生の書き出しは「私の強みはXXである。私はアルバイトで~~」というケースでした。「強み紹介→エピソード→成果」という方法では、結論ファーストでないため、「文章の書き方を知らない」と評価されてしまいます。
自分の強みと、行動の成果をセットで書き出すことで、「この強みは確からしいね。どうやって成果を出したんだろう」を採用担当の方に感じてもらえます。
また、自己PRの書き出しとしてキャッチコピーを求められる場合もあります。キャッチコピーと言われても、突飛な内容を考える必要はありせん。先に述べた結論を端的に伝えることを大前提に伝えましょう。例えば「私は不撓不屈の体現者です(粘り強さをアピール)」などです。
【タイプ別】評価される自己PRの例文
自己PR例文:行動力
新卒で学生が自己PRをする中で、最も多いケースが「行動力」です。ただ、自己PRで行動力エピソードを書き出す上で「そもそも行動しているのが前提」であるので、「誰でも言う事ができる」、というデメリットもあります。
そのため、自己PRで「行動力」をアピールする際には、単なる行動のみではなく「なぜ行動しようと思ったのか、行動した結果」「行動力を具体的に説明する(例:逆境でもモチベーションを下げずに成果につなげられる行動力)」などを自己PRで書き出すようにしましょう。特に、行動した結果はできるだけ数値で、相手にとって分かりやすく、納得感のある伝え方をすることがオススメです。
自己PR例文:忍耐力・粘り強さ
新卒で、「粘り強さ」がある学生を求める企業は多いです。実際、建設大手の竹中工務店では、エントリーシート(ES)に次のような設問がありました。
あなたが今までに「覚悟と粘り強さをもって成し遂げたこと」を具体的に記述してください。
ストレスフルが仕事も多くあります。企業は各従業員のメンタルヘルスに気を遣う一方で、採用段階ではストレスやプレッシャーに強く「粘り強い」人材も求めています。重圧や逆境でも結果につなげられた経験があれば、ぜひ自己PRとしてアピールしましょう。
自己PR例文:傾聴力
「話し上手は聞き上手」と言われるように、傾聴力は社会人生活において重要です。ここで言う傾聴力とは、「お客様や上司が求めていることを把握し、適切な提案を行うことができる力」を指します。
自己PRで「傾聴力」を書き出す、話すときは、相手の話を聞いた上で、正しく改善を行い、評価されたエピソードを伝えるようにしましょう。
自己PRの”NG”例文も紹介します。
自己PR例文:向上心
向上心とは、「自分で目標を設定し、目標達成に向かって邁進し尽力する心」を指します。どの職種であっても目標はあり、目標達成のために日々の業務を行うため、向上心は社会人としての基礎スキルの一つであるという事ができます。
また、学生にとっても、エントリーシート(ES)で書き出しやすく、面接でも説明しやすい自己PRの一つですね。
自己PRの”NG”例文も紹介します。
自己PR例文:計画性
自己PR例文:柔軟性
多くの企業では、「ジョブローテーション」という制度があります。入社後10年間のうちに、3つの部署を経験してもらう、というのが一般的です。そういった企業の求める人材像として、「柔軟性」がある学生は貴重です。理由は、新しい部署・仕事へ適応できるスキルが、ジョブローテーション制度にぴったり合致するためです。柔軟性というと抽象的ですが、「新しい環境、大きな変化への対応力(もしくは自ら新しい環境を創り上げていく力)」をアピールできると良いでしょう。
自己PR例文:気配り
「気配り」を自己PRに推しだす学生は多いです。これは、実際にエントリーシート(ES)を審査する立場になってから気づきました。背景に、サークルやゼミ・アルバイトにてフォロワーシップ・縁の下の力持ちの役割である学生が「気配り」を自己PRにしていると想定されます。
「気配り」という言葉は抽象的であり、具体化することで自己PRが伝わりやすくなります。具体的な例としては、「相手の立場になって行動する」「やるべきことを(言われる前に)率先して行う」等が挙げられます。さらに「気配り」を活かしたことで、どのように組織に貢献したのか、も一緒に伝えることで、信頼性が高まり、評価されるようになります。
自己PR例文:チャレンジ精神
大手企業の中期経営計画によくあるのが、「変革」や「IT・デジタル化の推進」の文字です。これは、企業自体が時代の変化に合わせるために、新しい領域・体制への挑戦(チャレンジ)を行うことを指してします。企業が変革を打ち出しているものの、簡単にできるわけではありません。継続してチャレンジを行う必要があるため、新入社員に対して「チャレンジ精神」がある人が求められています。採用活動においても「チャレンジ精神」がある人を評価する傾向にあります。
自己PRでチャレンジ精神をアピールするには、次の2点の経験があると望ましいです。
- 「これまで誰も行ったことがないことへの挑戦」
- 「困難な事への挑戦」
ES/面接で自己PRを聞いてくる人気企業の例
新卒の就活面接にて、「自己PRをしてください」「1分間で自己PRを話してください」という企業は多いです。ここでは、エントリーシート(ES)や、面接にて、過去に「自己PR」を聞いてきた人気企業の例を紹介します。
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自己PRを書き出す前にやるべき企業研究
さて、「企業が自己PRで評価するポイント」では、自己PRで評価されるためのポイントを紹介しました。ここでお気づきの方もいるかもしれませんが
- 「自己PR」での強みを自社の業務に活かせるか
- 人柄が自社の社風に合うか
については、企業研究を行い、知る必要があります。企業研究は、企業の経営理念や、採用ページ等を見るという方法が一般的です。多くの学生は、採用HPを見ながら企業研究を行うでしょう。ただ、それだけでは、他の学生と差をつけることができません。倍率が100倍を超えるような人気企業になると、+αの取り組みが必要となります。踏み込んだ企業研究の方法について紹介いたします。
IR資料や中期経営計画書で企業研究
周りの就活生よりも質の高い企業研究を行い、評価される自己PRを行うために、IR資料や、決算説明資料、中期経営計画書も読むことをオススメします。
採用ページにない情報がIR資料等にあります。将来実現したいこと等を把握することで、「企業が求める人材像」をより具体化することに繋がります。
インターンの参加・OB訪問で企業研究
志望する企業の社風や文化を知る方法として効果的な方法は、実際に志望企業の社員さんと話をして、肌で雰囲気を感じることです。そのためにオススメなのは、やはりインターンの参加やOB訪問です。特にインターンの参加は、本選考で優遇されるケースもある等、メリットが大きいです。
毎年人気の某総合商社の社員さんは「OB訪問の人数が1社2人だと少ない」とも言っていました。人気企業にもなると、それほど熱心に企業研究を行う学生が多いのです。時間が許す限り、インターンやOB訪問を行うことをオススメします。
自己紹介やガクチカとの違いは
面接官をしていると、自己PRと自己紹介、ガクチカを混在する学生が(意外かもしれませんが)多いです。自己PR、自己紹介、ガクチカで企業がそれぞれ聞きたいことと、その評価基準は異なります。その違いを知っておくことで、自己PR、自己紹介、ガクチカを混在せずに伝えることができます。
企業の評価基準:自己紹介
新卒の就活生にとって一番混在しやすいのが、自己紹介と自己PRの違いです。自己紹介では、企業は最も基本的なコミュニケーションスキルを評価します。面接なら1分、ESなら200字程度で、自分の経歴を中心に要点をまとめ、魅力的に伝えることができるか、を評価します。さらに新卒面接では、応募者の話し方から、人柄などもチェックをしています。
自己紹介で伝えるべきこと
自己紹介では、所属と名前を言いましょう。緊張しているからか、いきなり内容を伝える学生が多いです。次に、大学での研究やゼミ・アルバイト・部活・サークル活動などを簡潔に伝えます。企業によっては、大学以前の活動についても聞かれることがありますので、回答できるように順位をしておきましょう。
企業の評価基準:ガクチカ・学生時代頑張ったこと
企業は、「ガクチカ・学生時代頑張ったこと」を聞くとき、次の5点から学生を評価しています。そのため、自己紹介や自己PRと比べて深堀りして聞かれるケースが多いです。
- 論理的な思考力があるか
- 自分の強みを、ガクチカで活かせているか
- ガクチカで発生した問題と、対処法を知っているか
- ガクチカの結果、成長したか
- 企業の求める人材像と合うか
ガクチカ・学生時代頑張ったことで伝えるべきこと
「ガクチカ・学生時代頑張ったことがなくても問題ありません」。学生側の”学生時代頑張ったこと”は社会人からみると似た内容が多いため、ガクチカの内容が差別化のポイントになりにくいためです。
そのため、重要になってくるのが、ガクチカの書き方と伝え方です。むしろ、学生時代頑張ったことに自身がなくても、分かりやすく論理的な書き方が整っていれば高評価に繋がります。詳細は以下の記事をご覧ください。
「自己PR」書き方・作り方・評価されるポイント:まとめ
「自己PR」はほとんどの企業で聞かれるため、対策は必須です。また、エピソードには自信がなくても問題ありません。企業が「自己PR」で評価するポイントを知ること、「自己PR」の書き方を知るだけでも、通過率が大幅に変わります。
- エントリーシート(ES)や履歴書の「自己PR」の書き方
- 面接での「自己PR」話し方
は対策次第で誰でもできるようになるので、ぜひ取り組んだ上でエントリーシート(ES)・履歴書の書類提出、面接に臨んでください。皆さまが自信をもって就活を進められることを願っています。
私は地方の中堅国立大学を卒業。新卒から一貫して外資系企業で勤務しつつ、同時に社会人大学院生。採用マーケティング担当として勤めながら、投資活動に励んでいます。当ブログでは、①採掘翁さんのキャリアや投資ノウハウ、②キャリアや投資で成功した方をインタビューした実例を共有することで、私が過去に感じた苦労を感じる人が少しでもなくなればと考えています。