【例文14選】「自己PR」元採用担当によるESの書き方/面接突破法|新卒

【例文14選】「自己PR」書き方・作り方・評価されるポイント

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こんにちは、にゃんタロスです。普段は外資系企業で働いています。過去には、エントリーシート(ES)の審査や、面接官等、採用の仕事もしていました。採用選考において「自己PR」は「自己紹介」とセットで、ES・面接だけでなく、履歴書でも聞かれます。そのため、絶対準備が必要な項目の一つです。

このページでは、

  • エントリーシート(ES)や履歴書の「自己PR」の書き方
  • 面接での「自己PR」話し方

を、すぐに使えるよう例文付きで紹介します。また、元採用担当者としての視点から、企業から評価される「自己PRのエントリーシート(ES)での書き出し方や、書き方」を紹介いたします。そして、面接での自己PRの答え方を紹介します。

さらに「通過する自己PRの作り方、自己PRの候補」「自己PRのダメな例と特徴」についても説明していきます。

企業が自己PRで評価する5つのポイント

企業が自己PRで評価するポイント

企業の求める人材像と合うか

ほどんどの企業は、ビジョンや経営理念があります。そして、採用計画時に、企業のビジョンにもとづいて、求める人材像を設定していることが多いです。エントリーシート(ES)を審査時や、面接の時に、学生の「自己PR」から「なぜその強みなのか」「自己PRの根拠となる行動の動機」を聞き、自社の求める人材像一致するかを確認します。

「自己PR」での強みを自社の業務に活かせるか

企業が採用でES・面接選考を行う理由の一つに、入社後に活躍し、高いパフォーマンスを出せることができるかどうかを見極めることがあります。そのため、自己PRを行う前にその企業の業務内容を知り、自分の強みの中から仕事に活かせそうなポイントをアピールすることが重要です。

企業ごとに活かせる強みは異なります。自己PRの内容を一度作成したら、それを使いまわしてしまうことは、要注意です。例えば、自己PRとしてリーダーシップや行動力が求められる企業への採用面接で、「私の自己PRは傾聴力です」と言っても、評価ポイントは少ないでしょう。

企業が求める人材像に人材像に合わせて、自己PRを行うことが重要です。

性格や人柄が自社の社風と合うか

企業はES・面接時において学生の能力を見るだけでなく、性格や人柄も評価しています。学生団体や部活・アルバイト先等の組織間でも文化の差があるように、企業間にも社風の差があります(企業間の社風の差は、就活生が思っている以上に大きいです。私は2度転職をしていますが、そのたびにガラっと変わりました)。そして、社風が合う、合わないによって社員のパフォーマンスは大きく変わります。そのため、自社の社風に合うかどうかをESや面接で確認します。

企業はエントリーシート(ES)や面接で「自己PR」を評価する際、そこから導き出せる”人となり”を見て、自社の社風と合うか評価をします。

論理的思考力・分かりやすく伝える力があるか

社会人になってから、どの業界でも求められる汎用的なスキルが「論理的思考力・分かりやすく伝える力」です。そういった背景もあり、企業が自己PRで評価する上で、論理的思考力のポイントは高いです。また、学生がアピールする自己PRは、社会人の基準からみるとどんぐりの背比べであり、エピソードで差別化を狙うことが難しい背景もあります。なので、自己PRのエピソードに自信がなくても問題ありません!論理的で、かつ分かりやすい説明ができていればOKです。

内容・エピソードが具体的であるか

自己PRの書き方として、内容やエピソードを具体的に書くことで、信頼性が増し、納得感のある自己PRとなります。自己PRを審査する側の立場だと、エピソードを聞いている時に「この学生の自己PRは本当に忍耐力かな?実は行動力ではないかな?」と思うことがしばしばあります。

自己PRとセットで紹介するエピソードを具体的に「どのサークル・アルバイトで」「どんな取り組みで」「どう強みを活かしたのか」を可能な限り詳しく書くことで、相手にとってイメージしやすい書き方を心がけましょう。

これで完璧!自己PRの書き方大全

自己PRは、次のフレームワークに沿って記載をすることで、各段に分かりやすくなり、結果として通過率が上がります。

「自己PR」の書き方
「自己PR」の書き方:例文

①結論:私の強みは〇〇です。

②強みを活かしたエピソードの成果:その強みを発揮した△△という経験では、XXXの成果を出しました。

☞成果は可能な限り数字を入れ、伝わりやすい記載を心がけましょう。

③エピソードでの問題:私が経験した△△では、▢▢という問題がありました。

☞その問題がどんな悪影響を及ぼしており、どれくらいの改善の必要性があったのか書きまましょう

④問題に対する対処法:問題を解決するため、私の強みである〇〇を活かし★★という行動を取りました。

☞問題に対する正しい対処法であること、強みを活かすことを意識しましょう。

⑤行動の結果・成果:★★を行った結果、XXXの成果に繋がりました。

☞エピソードの結論を、まとめとして記載しましょう。可能な限り数値を入れることで、成果をイメージしやすくしましょう。

学び・まとめ:この強みを生かして、貴社で▽▽というように貢献したいです。

☞○○という経験を活かして、具体的にどう貢献したいかアピールしましょう。

特に重要なのは「自己PRの書き出し方」

自己PRで重要なのは「書き出し」です。なぜか?

「自己PR」の書き出し方

就活の倍率は、人気企業だと100~1,000倍とも言われています。採用担当は、多くの応募者のエントリーシート(ES)・履歴書を短時間で審査する必要があります。そのため、ESや履歴書の自己PRの書き出しの部分で、採用担当が「求める人材像に合っている」と思ってもらえることが重要となります。

短い時間で大量のES・履歴書を審査する中で、自己PRの書き出しが「分かりにくい」内容だと、読んでもらえず、不採用となってしまいます。そこで、自己PRの書き出しでは、結論を端的に伝えると伝わりやすく、続きを読んでもらえるようになります。結論とは、「自分の強み」と、「強みを活かしたエピソードの成果」の2点です。「私の強みは行動力です。行動力を活かし、イベントの集客数を昨年の1.5倍に増やしました。」などが書き出しの例です。

私が過去にESを審査していた時、多くの学生の書き出しは「私の強みはXXである。私はアルバイトで~~」というケースでした。「強み紹介→エピソード→成果」という方法では、結論ファーストでないため、「文章の書き方を知らない」と評価されてしまいます。

自分の強みと、行動の成果をセットで書き出すことで、「この強みは確からしいね。どうやって成果を出したんだろう」を採用担当の方に感じてもらえます。

また、自己PRの書き出しとしてキャッチコピーを求められる場合もあります。キャッチコピーと言われても、突飛な内容を考える必要はありせん。先に述べた結論を端的に伝えることを大前提に伝えましょう。例えば「私は不撓不屈の体現者です(粘り強さをアピール)」などです。

【タイプ別】評価される自己PRの例文

自己PR例文:行動力

新卒で学生が自己PRをする中で、最も多いケースが「行動力」です。ただ、自己PRで行動力エピソードを書き出す上で「そもそも行動しているのが前提」であるので、「誰でも言う事ができる」、というデメリットもあります。

そのため、自己PRで「行動力」をアピールする際には、単なる行動のみではなく「なぜ行動しようと思ったのか、行動した結果」「行動力を具体的に説明する(例:逆境でもモチベーションを下げずに成果につなげられる行動力)」などを自己PRで書き出すようにしましょう。特に、行動した結果はできるだけ数値で、相手にとって分かりやすく、納得感のある伝え方をすることがオススメです。

自己PR例文①:行動力(アルバイト)

私の強み「期待以上の成果を出すための行動力」を活かし、第一大学合格数を前年度比18.5%上げることに成功しました。

学習塾でアルバイトとして働き、働き始めた当初は受け身であることも多く、与えられた仕事をこなす毎日でした。しかし、仕事に満足できず、生徒の第一志望校合格数で昨年を超えることを目標に設定しました。

目標を達成するための行動として、次の活動を行いました。

  • 生徒の学習の方法で問題点があるところを見つけ、改善提案
  • 来塾率が低い学生に対し、他のアルバイトにも働きかけて定期的に電話をかけ、学習の進捗を確認、サポート
  • 生徒の学習動機を高めるの勉強合宿・勉強ゲーム大会の開催

結果として、学生のモチベーションと成績が向上しました。所属していた学習塾にて、第一志望大学合格数を前年度比で18.5%向上させることに繋げることができました。

自己PR例文②:行動力(留学)

新しい環境であっても、挑戦できる「行動力」があります。留学先で、日本食を広めるボランティア活動で、売上が例年よりも30%増加することに繋がりました。留学先で日本に貢献したい、日本の文化を広めたいという背景から、ボランティアに参加しました。

ボランティア先で販売していた日本食は、販売数に課題がありました。まず、その原因をヒアリング調査をしました。結果、当該日本食の認知が低く、敬遠されていることが分かりました。

認知を広げるために、3つの活動に取り組みました。

  • Social Mediaアカウントを開設し、デイリーでの写真付きで投稿
  • 店頭にて試食コーナーを設置し、買う前に試していただける環境の構築
  • 留学先に多いベジタリアンに合わせた料理の開発

結果として、2か月後にはリピーターも増え、売上を昨対比で30%向上させることができました。上記のような「行動力」を活かすことで、実際に成果に繋がることが強みです。

自己PR例文:忍耐力・粘り強さ

新卒で、「粘り強さ」がある学生を求める企業は多いです。実際、建設大手の竹中工務店では、エントリーシート(ES)に次のような設問がありました。

あなたが今までに「覚悟と粘り強さをもって成し遂げたこと」を具体的に記述してください。

ストレスフルが仕事も多くあります。企業は各従業員のメンタルヘルスに気を遣う一方で、採用段階ではストレスやプレッシャーに強く「粘り強い」人材も求めています。重圧や逆境でも結果につなげられた経験があれば、ぜひ自己PRとしてアピールしましょう

自己PR例文③:忍耐力・粘り強さ(部活)

私が今までに粘り強さをもって成し遂げたことは、体育会サッカー部の経験である。粘り強さを活かし、チーム勝率を2割から6割まで向上させることに成功した。

当初、チームの勝率が2割と低く、問題となっていた。私は「チームのモチベーション」「ゲームの戦略」「チームの強み・弱み」を分析した結果、勝率が低い理由は「ゲームの戦略」が有効でないのではないかと考えた。

そこで、サッカー部の部員の中でも、戦略策定に長けているメンバーで構成された「戦略策定チーム」を作った。それだけでなく、正しい戦略を実行するために情報収集が必要不可欠であると考えた。次に、試合相手の情報収集を専門として「観察チーム」を編成した。当初は各チームの連携が不十分であったが、「観察チーム」と「戦略策定チーム」が連携できるよう、定期会合や目的を伝え続けた結果、試合時に有効な作戦を立案できるようになった。

粘り強く半年間取り組んだ結果、部の試合における勝率を約3倍の、60%にまで向上させることに繋がった。

自己PR例④:忍耐力・粘り強さ(部活)

私の持ち味である「忍耐力」を活かし、バレー部を15年ぶりの近畿大会出場を果たすことができた。

高校3年次、部のレギュラー7人中、6人が後輩という状況が発生した。結果として同期のモチベーションが低くなる問題が発生し、チームの総合力は落ちてしまった。鼻が高くなっている後輩と、やる気をなくしている同学年に対し、共通の目標のためにチームが一丸となって練習に取り組む環境が必要であると考えた。

まず、後輩に対しては、レギュラーの役割と、責任の重さを同期の思いとともに伝え続けた。さらに、後輩から「先輩にリスペクトをもって練習参加を促す」という取り組みも行った。

次に、練習参加に消極的になってしまった同学年に対し、個々が抱えるネガティブな感情を引き出すための対話を個別に行った。対話を行いつつ、各メンバーの役割が、組織全体の中でいかに重要かを後輩と一緒に説いていった。結果として、彼らは自分の存在価値を見いだしはじめた。

結果、1か月後には、部全員が練習に参加し、居残り練習を行う人も出てきた。そして、15年ぶりの近畿大会出場を果たすことができた。私は、どんな困難な状況に対しても、向き合い続ける忍耐力を持ち合わせている。

自己PR例⑤:忍耐力・粘り強さゼミ・研究)

セールスポイントは忍耐力です。私の研究内容は、誰も取り組んだことのない新しい分野で、長期にわたり研究成果がありませんでした。

当初は私と教授の2名で取り組みをはじめました。難易度は高いが、成果に繋げたいという気持ちから、1年以内に結果を出すことを目標に設定しました。

学会活動をはじめ、国内外で類似する研究を行う研究者へメール・電話会議を行い、積極的に意見を集約しました。

その結果、研究開始から9か月で求めていた結果を出すことができました。今後、学会にて研究内容を発表する機会もいただけました。

自己PR例文:傾聴力

「話し上手は聞き上手」と言われるように、傾聴力は社会人生活において重要です。ここで言う傾聴力とは、「お客様や上司が求めていることを把握し、適切な提案を行うことができる力」を指します。

自己PRで「傾聴力」を書き出す、話すときは、相手の話を聞いた上で、正しく改善を行い、評価されたエピソードを伝えるようにしましょう

自己PR例⑥:傾聴力

私は人の話を聞き、相手にあった改善策を提案・実行できます。予備校の講師をしている中で、学生の偏差値を1年で15改善し、志望校合格に導きました。

アルバイトでの主な業務は、授業と、生徒の成績の管理、定期的な面談によるモチベーションの向上です。

成績に伸び悩んでいる学生が自分の担当になりました。アサインされてからは、まずは学生との面談を重視しました。そして、学生ごとの強み・弱み、モチベーションの源泉となるものを整理しました。その上で生徒の成績や性格に応じた勉強方法とスケジュールをアドバイスしました。

その結果、各生徒の成績は右肩上がりに伸びる向上し、平均で偏差値が15も上がりました。結果、担当した5名の生徒の内、4名は、第一志望校へ合格しました。

貴社でもお客様や社内の困りごとを聞き入れ、改善提案ができるような行動をしていきます。

自己PRの”NG”例文も紹介します。

自己PR”NG”例文⑦:傾聴力(最初に結論の成果を述べていない、一文が長い点が改善点)

私の強み・長所は携帯販売のアルバイトでみにつけた傾聴力があります。相手に対して興味を持って接することが傾聴の基本であり、また効果的な質問をするためには大事だと思っています。

携帯電話は今や誰もが持っているもので、機種変更や乗り換えを勧めるのは簡単ではなくなっています。アルバイト先では、先輩から「相手の話を聞いて、不満や要望を引き出しなさい」とアドバイスを受け、お客様の話を聞きながら、商品の紹介・アピールではなく、お客様の生活や携帯電話について、多くの質問をするようにしました。すると、お客様の方から「そちらの商品だと、こういったことができるの?」「これをやりたいんだけど、どの機能が良いの?」という話をいただく機会が増えました。

結果として、スムーズに商品紹介ができるようになって契約数も増えました。入社できましたら、自己本位で自社製品をアピールする営業ではなく、顧客の視点に沿った営業になりたいと思っています。

自己PR例文:向上心

向上心とは、「自分で目標を設定し、目標達成に向かって邁進し尽力する心」を指します。どの職種であっても目標はあり、目標達成のために日々の業務を行うため、向上心は社会人としての基礎スキルの一つであるという事ができます。

また、学生にとっても、エントリーシート(ES)で書き出しやすく、面接でも説明しやすい自己PRの一つですね。

自己PR例文⑧:向上心(サークル)

私は、自分が定めた目標を、期限内に達成する向上心があります。大学1年生の時にビジネス企画サークルを立ち上げ、2年後、全国規模のビジネスコンテストで入賞しました。

かねてより、事業の成り立ちや起業に興味がありました。サークル立ち上げ、運営メンバー募集後にビジネスコンテンツで賞をとることを目標に活動を開始しました。さらに、半年ごとに活動の達成目標を設定しました。結果、最初はサークル内勉強会が主体でしたが、1年後にはOB・OGを招いた事業内容の共有、起業家による講演の実施など、活動を広げました。

サークルメンバーの中には、実際に会社を立ち上げたものや、個人事業のエンジニアとして活動するメンバーもでてきました。メンバーのスキルやノウハウが向上したこともあり、大学3年生の時には、全国規模のビジネスコンテストで入賞することができました。

自己PRの”NG”例文も紹介します。

自己PR”NG”例文⑨:向上心(結論の成果が冒頭にない。強みを活かしたエピソードではない)

私の強みは、生まれてから培った向上心です。私はこれまでの人生において、幼稚園から大学までの19年間、友人であり、競い合っているライバルがいます。学校での成績や所属するサッカー部でも同じでした。日々の活動などに関して、友人には負けまいと努力してきました。その結果、何においても現状に満足せずに向上心や探求心を持ち続けられる人材になりました。

さらに、中学時代にはサッカー部で部長になり、高校時代には学級委員長をはじめとするリーダー役を任されたりした経験も得られました。私は向上心や探求心を他人や社会のために発揮したいと考え、貴社を志望します。

自己PR例文:計画性

自己PR例文⑩:計画性(サークル)

私の強みは、将来の目標から逆算して、各メンバーの仕事をスケジュールに落とし込む「計画性」です。「計画性」を活かし、所属する学生団体が関わる全国大会にてベストプレゼンテーション賞を獲得できました。

所属する学生団体で、全国大会への出場を目標に活動を開始しました。全国大会に出場するためにやるべきことを洗い出して、毎月の目標、1週間ごとの実行計画を立案しました。さらに、活動が計画通り続かなかった時のことを想定して、予備の計画も考えました。

「計画性」を活かすことで、メンバーの欠員等が発生しても臨機応変に対応することができ、全国大会に出場することができました。さらに、全国大会にて、ベストプレゼンテーション賞を受賞することができ、目標以上の成果を出すことができました。

自己PR例文:柔軟性

多くの企業では、「ジョブローテーション」という制度があります。入社後10年間のうちに、3つの部署を経験してもらう、というのが一般的です。そういった企業の求める人材像として、「柔軟性」がある学生は貴重です。理由は、新しい部署・仕事へ適応できるスキルが、ジョブローテーション制度にぴったり合致するためです。柔軟性というと抽象的ですが、「新しい環境、大きな変化への対応力(もしくは自ら新しい環境を創り上げていく力)」をアピールできると良いでしょう

自己PR例文⑪:柔軟性(アルバイト)

周囲を広く見て状況を判断し、適切な行動をとる『柔軟性』が私の強みです。

強みが発揮できたのは飲食店の接客業務において、お客様の満足度向上に取り組んだ時です。結果、リピーターおよび新規顧客増に貢献することができました。

飲食店では、記念日や接待で利用されるお客様がターゲットで、質の高いサービスを提供していました。私はターゲット層へのサービスの質・満足度向上を目的に、お客様を観察しながら個々人に合ったサービスを提供しました。

具体的には、次の2点を行いました。

  • 開店前に顧客データを見て、ニーズを予測し行動すること
  • 接客中、お客様が次に求めていることを予測し先に行動すること

強みである「柔軟性」を活かすことで、リピーターのお客様が増加しました。また、接客対応したお客様の紹介から、新規顧客も増えました。貴社に入社後も、幅広い人と信頼関係を構築し、ニーズをつかみ、適切な提案を行うことで貢献します。

自己PR例文:気配り

「気配り」を自己PRに推しだす学生は多いです。これは、実際にエントリーシート(ES)を審査する立場になってから気づきました。背景に、サークルやゼミ・アルバイトにてフォロワーシップ・縁の下の力持ちの役割である学生が「気配り」を自己PRにしていると想定されます。

「気配り」という言葉は抽象的であり、具体化することで自己PRが伝わりやすくなります。具体的な例としては、「相手の立場になって行動する」「やるべきことを(言われる前に)率先して行う」等が挙げられます。さらに「気配り」を活かしたことで、どのように組織に貢献したのか、も一緒に伝えることで、信頼性が高まり、評価されるようになります。

自己PR例文⑫:気配り(アルバイト)

私の強みは「相手の目線に立った気配り」です。アルバイト先ではお客様への「気配り」を行い、売上の個人目標の1.5倍の売上を達成することができました。アルバイト先では、売上目標があり、各アルバイトが売り込みをするものの、売り込みをしすぎると来店が減るというジレンマがありました。

私は、売り込みをやめ、一人一人にお客様が求めていることを把握することに注力しました。その上で、適切な商品を紹介することにしました。こういった「気配り」が徐々に効果に繋がり、固定客も増えてきました。結果として、2か月後には月の売上目標を達成しました。さらに、3か月後には月の売上目標の1.5倍を達成することができました。

自己PR例文:チャレンジ精神

大手企業の中期経営計画によくあるのが、「変革」や「IT・デジタル化の推進」の文字です。これは、企業自体が時代の変化に合わせるために、新しい領域・体制への挑戦(チャレンジ)を行うことを指してします。企業が変革を打ち出しているものの、簡単にできるわけではありません。継続してチャレンジを行う必要があるため、新入社員に対して「チャレンジ精神」がある人が求められています。採用活動においても「チャレンジ精神」がある人を評価する傾向にあります。

自己PRでチャレンジ精神をアピールするには、次の2点の経験があると望ましいです。

  • 「これまで誰も行ったことがないことへの挑戦」
  • 「困難な事への挑戦」
自己PR例文⑬:チャレンジ精神(アルバイト)

私の強みは「チャレンジ精神」です。大学2年生の時、アルバイト先で新たに公式のSNSアカウントを立ち上げ、運用し、売上を2倍にすることができました。

個人が経営するカフェで、アルバイトをはじめました。働き始めて2か月で、仕事には慣れましたが、追加で売上を伸ばすことに対して貢献ができていませんでした。そこで、私は半年後には売上を2倍にすることも目標に設定し、取り組みを開始しました。

カフェの顧客を観察していたところ、皆共通してSNSの利用時間が長いことが分かった。そこで、SNSと相性が良いと感じ、公式アカウントを立ち上げることを提案。実際にアカウントを立ち上げ、毎日の投稿を行い運用した。

結果として、SNSのフォロワーが2,000名に増え、カフェの売上が2倍に増えた。ランダムにアンケート調査をしたところ、SNSで知った顧客が50%もいることが分かった。このように、私には「チャレンジ精神」で新しい取り組みを行う力があります。

自己PR例文⑭:計画性(ボランティア)

私の強みであるチャレンジ精神を活かし、大学時代にカンボジアで学校を建てるという目標を達成することができました。

大学時代にカンボジアの人々の境遇を知る機会があり、自らカンボジアに貢献したいと感じるようになりました。実際に行動が重要と考え、カンボジアへ飛び立ち、現地の支援団体に入りました。学校を建てるためには、資金と人出が必要であり、日本で寄付を募集するイベントを行いました。また、現地のプロジェクトを紹介するイベントも行い、協力者を5人増やすことができました。

結果として、学校建設に必要な資金と人出を確保することができ、2年間で1校舎を立ち上げることができました。世界における貧困の差を目の当たりにするだけでなく、実際に「チャレンジ」することの重要性を学びました。

ES/面接で自己PRを聞いてくる人気企業の例

新卒の就活面接にて、「自己PRをしてください」「1分間で自己PRを話してください」という企業は多いです。ここでは、エントリーシート(ES)や、面接にて、過去に「自己PR」を聞いてきた人気企業の例を紹介します。

味の素のインターン / ES / 面接 攻略法を紹介!

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アサヒ飲料 インターン / ES / 面接の攻略法を紹介!

伊藤忠商事のインターン・ES・面接 攻略法を紹介!

三井物産のインターン・ES・面接攻略法を紹介!

自己PRを書き出す前にやるべき企業研究

さて、「企業が自己PRで評価するポイント」では、自己PRで評価されるためのポイントを紹介しました。ここでお気づきの方もいるかもしれませんが

  • 「自己PR」での強みを自社の業務に活かせるか
  • 人柄が自社の社風に合うか

については、企業研究を行い、知る必要があります。企業研究は、企業の経営理念や、採用ページ等を見るという方法が一般的です。多くの学生は、採用HPを見ながら企業研究を行うでしょう。ただ、それだけでは、他の学生と差をつけることができません。倍率が100倍を超えるような人気企業になると、+αの取り組みが必要となります。踏み込んだ企業研究の方法について紹介いたします。

IR資料や中期経営計画書で企業研究

周りの就活生よりも質の高い企業研究を行い、評価される自己PRを行うために、IR資料や、決算説明資料、中期経営計画書も読むことをオススメします。

IR資料や、決算説明資料、中期経営計画書で見るべきポイント
  • 現時点での主力事業
  • 3年に実現したいこと
  • 今後注力していきたい領域

採用ページにない情報がIR資料等にあります。将来実現したいこと等を把握することで、「企業が求める人材像」をより具体化することに繋がります。

インターンの参加・OB訪問で企業研究

志望する企業の社風や文化を知る方法として効果的な方法は、実際に志望企業の社員さんと話をして、肌で雰囲気を感じることです。そのためにオススメなのは、やはりインターンの参加やOB訪問です。特にインターンの参加は、本選考で優遇されるケースもある等、メリットが大きいです。

毎年人気の某総合商社の社員さんは「OB訪問の人数が1社2人だと少ない」とも言っていました。人気企業にもなると、それほど熱心に企業研究を行う学生が多いのです。時間が許す限り、インターンやOB訪問を行うことをオススメします。

自己紹介やガクチカとの違いは

面接官をしていると、自己PRと自己紹介、ガクチカを混在する学生が(意外かもしれませんが)多いです。自己PR、自己紹介、ガクチカで企業がそれぞれ聞きたいことと、その評価基準は異なります。その違いを知っておくことで、自己PR、自己紹介、ガクチカを混在せずに伝えることができます。

企業の評価基準:自己紹介

新卒の就活生にとって一番混在しやすいのが、自己紹介と自己PRの違いです。自己紹介では、企業は最も基本的なコミュニケーションスキルを評価します。面接なら1分、ESなら200字程度で、自分の経歴を中心に要点をまとめ、魅力的に伝えることができるか、を評価します。さらに新卒面接では、応募者の話し方から、人柄などもチェックをしています。

自己紹介で伝えるべきこと

自己紹介では、所属と名前を言いましょう。緊張しているからか、いきなり内容を伝える学生が多いです。次に、大学での研究やゼミ・アルバイト・部活・サークル活動などを簡潔に伝えます。企業によっては、大学以前の活動についても聞かれることがありますので、回答できるように順位をしておきましょう。

企業の評価基準:ガクチカ・学生時代頑張ったこと

企業は、「ガクチカ・学生時代頑張ったこと」を聞くとき、次の5点から学生を評価しています。そのため、自己紹介や自己PRと比べて深堀りして聞かれるケースが多いです。

  1. 論理的な思考力があるか
  2. 自分の強みを、ガクチカで活かせているか
  3. ガクチカで発生した問題と、対処法を知っているか
  4. ガクチカの結果、成長したか
  5. 企業の求める人材像と合うか

ガクチカ・学生時代頑張ったことで伝えるべきこと

「ガクチカ・学生時代頑張ったことがなくても問題ありません」。学生側の”学生時代頑張ったこと”は社会人からみると似た内容が多いため、ガクチカの内容が差別化のポイントになりにくいためです。

そのため、重要になってくるのが、ガクチカの書き方と伝え方です。むしろ、学生時代頑張ったことに自身がなくても、分かりやすく論理的な書き方が整っていれば高評価に繋がります。詳細は以下の記事をご覧ください。

「自己PR」書き方・作り方・評価されるポイント:まとめ

「自己PR」はほとんどの企業で聞かれるため、対策は必須です。また、エピソードには自信がなくても問題ありません。企業が「自己PR」で評価するポイントを知ること、「自己PR」の書き方を知るだけでも、通過率が大幅に変わります。

  • エントリーシート(ES)や履歴書の「自己PR」の書き方
  • 面接での「自己PR」話し方

対策次第で誰でもできるようになるので、ぜひ取り組んだ上でエントリーシート(ES)・履歴書の書類提出、面接に臨んでください。皆さまが自信をもって就活を進められることを願っています。

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