[PR]
>>【元採用担当が語る】使わないと損!おすすめ就活サイト<<
こんにちは、にゃんタロスです。就職活動において「英語力はあったほうが良いんですか?」という質問をたまにいただきます。「TOEIC700点を超えると履歴書に書けるらしい」や「ある程度英語ができると書類追加しやすくなる」というあたりが一般的な就活生の認識だと思います。今回は、実際に外資系で働く私が「英語ってどうなの?有利なの?」という疑問について、実体験も踏まえて記載させていただきます。
結論:就活に有利になる、英語は学ぶべき
就活を有利に進めたい、将来のキャリアアップを目指したい方は、英語は学んでおくことをオススメします。英語を学ぶことでのメリットとして
・外資系企業や商社への道が開ける ・より専門性を高めることができる ・海外駐在等の機会を得られる ・(結果として)高収入になりやすい
ということが挙げられます。どういうことか、詳細を説明します。
商社・外資系企業で働く
これは分かりやすいと思います。商社や外資系企業でキャリアを作っていく場合、英語は避けて通れない道です。総合商社の場合、大多数は30年に及ぶ長いキャリアの中で一度は海外駐在を複数年経験することになります。日本にいても部署によっては海外とのやりとりが頻発する事業もあります。外資系企業では、基本的に日本で働きますが本国の戦略や世界のマーケット、アジア太平洋地域の情報を獲得する手段は英語です。もちろん、日本オフィスから報告する内容も英語です。例えば、私が所属している外資系企業ではメール・チャット・Web会議等で日常的に英語を使っています。英語を使えない場合、入ってくる情報の半分を処理できない、、ということになってしまいます(笑)
商社や外資企業を志望される方へは、次の記事もオススメです↓
英語力があれば、専門性を極められる
専門性を極めている方は、マーケター、エンジニア、どの職種であっても、日本語の記事だけでなく英語でも情報収集を行っています。背景に、最新の文献や、権威のある論文はすべて英語になっているためです。
他にも、例えば、私がいるマーケティングの世界でも、日本のマーケティング界隈のメディアが発行する記事とUS等で発行される記事とを見比べると、日本の方が3-5年ほど遅れているように感じています。しかし、これはチャンスでもあり、英語ができることで大多数の日本人から専門性という観点で少し秀でることができるのです。
海外駐在を経験できる
商社や航空業界等でない日系大手企業でも、基本的には世界中に支社があり、海外駐在の可能性は大いにあります。また、こと海外駐在については、日系大手メーカー等の方が実現しやすいとも思っています。理由として
・そもそも海外で働きたい人の割合が商社や航空業界等と比べて少ない ・英語ができる人の割合が、商社や外資系企業と比べて少ない ・外資系企業の場合、日本オフィスで採用されるため転勤が少ない
という点が挙げられます。また、海外駐在はキャリア開発という点でも行ったほうが良いと思っています。理由として、
日本国外のマーケット環境を知っている日本人は非常に貴重
であるためです。これについては、「ガラパゴス化」という言葉を聞いたことがあると思います。日本の市場を説明するためによく耳にする言葉で、日本では、
- 日本市場がそれなりに大きく、外需に依存するほどではない
- 日本語→英語という壁が高すぎる
という理由から日本向けになりやすく、世界とズレるということがよくあります(結果として、韓国や中国、台湾に市場を奪われているのはニュースを見ると分かると思います)。こういった内向き志向は前々から問題視されていましたが、まだ改善していません。ガラパゴス化から脱却するためにも、世界のマーケット環境、ニーズは何か、製品がどういった使われ方をしているのか、を知っている人の価値はどんどん高くなると思っています。
英語ができると市場価値を高くなり、高収入を目指せる
ここまで読んだ方はお気づきだと思いますが、上述の「商社・外資系企業で働く」「専門性を極めている」「日本外でも活躍できる」方は環境要因や、高い専門性、リスクをとる傾向にある主体性から市場価値が高くなり、揃って高収入になりやすいです。例えば環境要因では、5大商社の場合は30歳にとどくまでに年収1,000万円を超えることが一般的ですし、外資系投資銀行では、パフォーマンス次第では25歳で1,000万円を超えます。
実際、国税庁の調査によると、英語レベル「上級」では、年収1,000万円以上が約60%という統計もありました。
出典:「平成30年分 民間給与実態統計調査」国税庁
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2018/pdf/001.pdf
注意してほしいこと「”英語だけ”はダメ!」
これまでの文章を読んで、英語の重要性に気づいた方も多いと思います。 ただ、”英語それ自体”がキャリアの構築に重要ではないことにも気がつかれたかもしれません。特に、恥ずかしいことに過去の私もそうだったのですが、「英語を頑張る!」という学生は多く、大学時代にやった勉強と言えば英語ぐらいで、他には何もありませんでした。急いで大学3年生からガクチカ用にインターンやアルバイトに取り組んだことを覚えています。笑
実際、就職活動や転職、キャリア構築を上手く進めていくことは難しいです。”英語で仕事をする”ということは、”仕事のスキルが備わっている人のコミュニケーション手段が英語である”ということです。就活でのESや面接時点でも、聞かれることは「なぜあなたを採用したほうが良いのか?」「あなたの強みは?」等です。ここで、「英語です!」と答えると「他はできないのかな、、、?」と思われる可能性が高いですよね。
「英語 x 自分の強み、専門性」で勝負をするようにしてください。私の場合は「英語 x マーケティング」でキャリアを作っています。就活生の場合は、「英語 x リーダーシップ」「英語 x 粘り強さ」等、自分にとってベースとなる強みを過去の経験から把握することも意識しておきましょう。
どうやって英語を勉強すると効果的?
これまで英語を学んだ上での感想として、英語の難易度は「日常英語>ビジネス英語」です。理由は2つで、
- ・日常英語の方がスピードが早すぎる。ビジネス英語の方が聞き取りやすい
- ・必要な語彙力は日常英語の方が多い
という点があるためです。なので、ラブコメやコメディ等々を見ながら英語を勉強される方もいますが、就活や仕事で活用する、という点に絞るとビジネスに活用する上で最低限の要素が網羅されているTOEICが効果的です。会話のスクリプトやメール文章、プレスリリース、広告などの中には全て実際のビジネスの場面で活用されている単語や表現などが数多く含まれているほか、リスニングテストの発音もアメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語など様々なネイティブの音声が含まれています。実際、私もTOEICを中心に勉強をしてきて、”外資系の日本オフィスで働く上では”各国と大きなトラブルなくコミュニケーションがとれています。
無料でできる英語の勉強法
ここでは、TOEIC500点程度の学生が、お金をかけずに行うことができる勉強方法について紹介いたします。私自身、大学入学から半年はアルバイトもしていなかったので、無料の方法で英語を学んでいました。英語学習は順番が大切で、これを適当にすると学習効率は大幅に落ちてしまいます。
英語学習の順番
私の実体験から
語彙 ↓ リスニング&スピーキング ↓ リーディング&ライティング
の順です。順を追ってお話します。
語彙
そもそも英語は語彙がないと、文そのものが理解できないことは用意に想像できます。語彙の学習については、受験時代にシス単やDUOで学習されたと思うので、これを再度繰り返し確認しながらマスターすることで、大体ニュース記事が読めるようになります。
リスニング&スピーキング
ある程度語彙を覚えたら、次にリスニングです。語彙の次にリスニング&スピーキングをオススメする理由として
- 英語は音とwordを繋げて覚える必要がある
- リーディングよりもリスニングの方が文脈を理解しやすい
- スピーキングの練習をすることでリスニングとリーディングも改善される
という点があります。では、そのリスニングを無料で学ぶ方法ですが、
- YouTubeに字幕をつけて気になる英語ニュースを聞く(CNN, BBC等)
という方法がオススメです。YouTube画面にある「cc」ボタンで字幕の表示ができるので、活用しましょう。
リスニング学習のポイントは、次の順番で学ぶことです。
字幕なしで英語を聞く
↓
分からなくても「5秒戻るボタン」で音をそのまま覚える
↓
英語字幕を付けて、音とワードの繋がりを理解
理由として、いきなり字幕をつけると「音を理解した気になる」という勘違いをして、リスニングが上達しないリスクがあります。これは一度字幕ありで聞いた英語を、1日おいてもう一度字幕なしで聞く、ということにしてみると思った以上に理解できないことに気づくはずです。
スピーキング
スピーキングはリスニングとセットで学ぶことで一石二鳥で効率的に学ぶことができます。どういうことか。リスニングの勉強手順にスピーキングを付け足すと次の通りとなります。
字幕なしで英語を聞く
↓
分からなくても「5秒戻るボタン」で音をそのまま覚える
↓
英語字幕を付けて、音とワードの繋がりを理解
↓
シャドウイングをして文ごと暗記する(スピーキング練習)
ここのポイントはニュースの発言をそのままシャドウイングすることで、正しい英語を、正しい発音で話す癖をつけるこができる点です。話し方を誤った表現で覚えてしまうと、日本人特有の「これ正しい表現か不安だし、静かにしておこう」現象や、TOEFL等のスピーキングセクションがなかなか改善しない壁に当たる等、根深い問題に直面してしまいます。個の改善にはかなりの時間を要します(私がそうでした。。。><)
リーディング
Japan Timesを読み、分からない単語はメモにまとめる等して語彙力の足しにしましょう。理解できなかった表現があった場合は、DeepLがオススメです。このサイトはGoogle 翻訳よりも精度が高いです。
ライティング
上記Japan Timesをそのまま写経しましょう。写経は効果的で、私もいまだに本国から来た分かりやすいメール文や報告書を写経して学んでいます。
就職活動・仕事に必要な英語力/TOEICの点数は?
就活で有利になるとされる目安
TOEIC 700点以上
英検 準1級以上
履歴書に記載した際に、面接官が「英語が得意なんですね」と心の中で思う程度の最低ラインの点数です。「英語が得意なんですね」と言われる資格として
TOEIC950点以上
英検1級
あたりは求められます。外資系企業や商社ではこの水準の人がゴロゴロいたりします。
外資系企業
TOEIC :700点 職種によるが、仕事は苦労する(セールス系だとこの点数でも問題ない)
TOEIC :800点 非ネイティブ平均以下
TOEIC :900点 非ネイティブ社員の平均程度
商社
TOEIC :700点 新入社員の平均程度
TOEIC :800点 「英語得意なんだね」と言われる
TOEIC :900点 英語ができる人とみなされる
日系大手メーカー
TOEIC :500~600点 総合職社員の平均程度
TOEIC :700点 「英語得意なんだね」と言われる
TOEIC :800点 英語ができる人とみなされる。中途の海外営業の応募基準
また、TOEICの勉強には次のアプリがオススメです。
英語面接のコツ
英語面接に挑む場合、TOEIC600点程度、人前で片言でも伝えたいことを伝えられるスピーキング能力は最低限ないとかなり厳しくなると思います。しかし、逆に言うと、TOEIC600点以上ある方は英語面接を恐れなくても問題ありません。むしろ英語面接で大切なこととして、日本語以上に構造的、論理的に話ができているかどうかが重要視されます。次の3つのポイントを覚えておきましょう。
- 簡単な英語を使用すること
- 話し言葉については中学校英語の組み合わせで問題ありません
- 論理的に説明すること
- 結論→根拠(「理由は3つあります」等)という順で簡潔に説明すると〇です
- 冷静でいること
- 回答に詰まっても「Please give me a minute to explain」等依頼して丁寧に考えながら進めたほうが好印象です
英語面接の場合、基本的に海外の面接官が担当し、Web会議システムを使用します。そのため、「音質が悪く聞こえづらい」という現象は良く起こるので、通常よりもリスニングの難易度が上がります。質問で聞き取れないことがあっても、「もう一度お話してください」と2,3度は聞き返してOKです。私もリスニングが苦手で、英語面接時に3回聞き返しましたが、その面接は通過しました。
就活でよく聞かれる英語の質問集
英語面接では、一般的に次のような質問が与えられます。
- Tell Me About Yourself. (自己紹介をしてください)
- How Did You Hear About This Position?(このポジションをどのようにして知りましたか?)
- Why Do You Want to Work at This Company?(弊社の志望理由は?)
- Why Do You Want This Job?(この職種を志望する理由は?)
- What Are Your Greatest Strengths?(あなたの最大の強みは何ですか?)
- What Do You Consider to Be Your Weaknesses?(あなたの弱みは何だと思いますか?)
- What Is Your Greatest Professional Achievement?(これまでで最も達成したことは何?)
- Tell Me About a Challenge or Conflict You’ve Faced at School, and How You Dealt With It.(あなたが学校で直面した課題や対立、その解決方法について教えてください)
- Tell Me About a Time You Demonstrated Leadership Skills.(リーダーシップを発揮したエピソードについて教えてください)
- Tell Me About a Time You Failed.(上手くいかなかったエピソードについて教えてください)
また、外資系企業のマーケティング職やコンサルタント職の英語面接になってくると、ケース面接が英語で実施されます。私の場合も、外資系企業を受けている際に2回、英語でのケース面接がありました。この時は、分かりやすい英語で、はっきりと話し、紙に数値を書いて説明をすることでなんとか乗り切りましたが、英語xケースが就活では最も難易度が高いパターンだと思います。
私は地方の中堅国立大学を卒業。新卒から一貫して外資系企業で勤務しつつ、同時に社会人大学院生。採用マーケティング担当として勤めながら、投資活動に励んでいます。当ブログでは、①採掘翁さんのキャリアや投資ノウハウ、②キャリアや投資で成功した方をインタビューした実例を共有することで、私が過去に感じた苦労を感じる人が少しでもなくなればと考えています。